「日経産業新聞 2001.6.25」
ネット証券や銀行のシステム サイトロック24時間監視


 電子商取引(EC)サイトなどのシステム監視を手がけるサイトロック(東京・渋谷、吉田誠社長)は、 インターネットに対応した金融システムの運用管理サービスに乗り出す。まず松井証券が外販する株式売買システムについて24時間の監視サービスを提供する。ネットサービスに乗り出す証券会社や銀行が増えていることに対応、金融機関向けに事業を拡大する。

 サービス開始にあたり、松井証券のシステム開発や運用管理を手掛けるベンチャー企業、ファイテック(東京・千代田、増田一之社長)と提携した。同社と松井証券が共同で他の証券会社向けに販売する証券売買システム「ネットストック2000」について、監視サービスを提供する。
 サイトロックはファイテックと共同で顧客企業ごとに監視システムを構築する。同社の独自の技術である「チケットハンドリング」 というシステムで、取引システムで発生したトラブルを即座に把握。ファイテックの技術者が対応する。
 具体的には発生したトラブルごとに番号を割り振り、トラブルの種類の特定から原因の探求、担当者への連絡状況、トラブルへの対処状況などを一貫して管理する。システム担当者は並行して発生している複数のトラブルの発生場所や対応状況をウェブ上で一括して把握できる。緊急性が高く重度のトラブルに高度な技術者を割り振るなどの効率的な対応が可能となる。
 金融取引は株式市場の開始直後に取引が集中したり、株価や為替が頻繁に変わるなど特有の問題を抱えており、システムは大規模で複雑な構造となっている。そのため複数のトラブルが同時に発生する可能性が高く、最近でもシステムトラブルから取引停止となるネット証券会社が相次いでいる。しかし自動管理システムが普及しておらず、監視や対処状況の管理は人力に頼る場合が多かった。
 サイトロックはこれまでECサイトやポータル(玄関)サイト向けにサービスを提供していた。今回のサービスで金融業界向けのノウハウを蓄積、今後は他の金融機関にもシステム監視サービスを売り込む。



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